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越後屋(えちごや)

江戸時代の呉服問屋。三井高利が1673年(延宝元)江戸本町1丁目に開店した呉服店がはじめで,同年に京都室町通二条下ル蛸薬師町に仕入店を開いた。87年(貞享4)には幕府御納戸呉服御用をひきうけて,商売を拡張。呉服物のほか関東絹や木綿・繰綿(くりわた)なども扱った。大坂店も開き,越後屋八郎右衛門名前の京都店を本店とし,越後屋八郎兵衛名前の江戸向店と松坂屋八助名前の江戸芝口店,京都西陣の上之店,紅店や勘定場,江戸糸見世をあわせ越後屋は有機的に構成されていた。長崎では落札商人の仲間にも加わり,1859年(安政6)には横浜店も開いた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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