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蝦夷地(えぞち)

近世の北海道のうち,渡島(おしま)半島南端の和人地を除く,アイヌ民族の居住空間である地域。ただしアイヌは和人地内や津軽・下北半島にも居住していたから,アイヌの居住地域とは一致しない。また日本には北の境の観念がロシアとの対外的緊張が高まる以前はなく,北方に外延的な広がりをもつ化外(けがい)の異域であった。中世の蝦夷が島(夷島),蝦夷が千島の後に続く呼称で,17世紀後半頃から使われ始め一般化。1869年(明治2)北海道と改称した。近世の蝦夷地は和人地の東側に続く太平洋側方面を東蝦夷地(下蝦夷地),西側に続く日本海側方面を西蝦夷地(上蝦夷地)といい,知床岬を両者の境界とした。また09年(文化6)樺太を北蝦夷地とした。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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