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永平寺(えいへいじ)

福井県永平寺町にある曹洞宗本山。吉祥山と号す。比叡山の圧迫をのがれ波多野義重の招きをうけてこの地に下った道元が,1244年(寛元2)大仏寺を開き,2年後に永平寺と改称。3世徹通の時代に,徹通と義演の間で永平寺相続や宗風をめぐる論争が勃発。徹通派は永平寺を離れ加賀国大乗寺に拠ったが,瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)らの活躍によりまもなく永平寺を圧倒。やがて永平寺に復帰して主導権を握り,同寺は再び曹洞全教団の本山となった。1615年(元和元)には江戸幕府の永平寺諸法度によって,総持寺とともに曹洞宗総本山の承認を得た。多数の文書を蔵し,道元筆の「普勧坐禅儀」は国宝。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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