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文保の和談(ぶんぽうのわだん)

1317年(文保元)から翌年にかけて,持明院統と大覚寺統の間でなされた皇位継承をめぐる協議。後嵯峨上皇の死後,皇位・所領をめぐって対立を続けていた両統に対し,幕府は京都に使者を派遣し,協議による解決を促した。幕府の妥協案は,(1)花園天皇の譲位,尊治(たかはる)親王(後醍醐天皇)の践祚(せんそ),(2)在位年数を10年とし,両統交替とする,(3)皇太子は後二条天皇の子邦良(くによし)親王とし,次の皇太子は後伏見上皇の子量仁(かずひと)親王とする,の3点だったが,両統の合意を得るには至らず,翌年2月,花園天皇の譲位,後醍醐天皇の践祚のみが実現し,後宇多法皇の院政となった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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