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文久の改革(ぶんきゅうのかいかく)

幕末期の幕政改革。大老井伊直弼(なおすけ)暗殺後,幕府は外圧に対応するため大規模な海軍と洋式陸軍の創設を計画した。1862年(文久2)夏,行政整理とともに実行を図ったが,公武合体を唱える鹿児島藩の島津久光と勅使大原重徳(しげとみ)が到着すると重点は政治改革に移った。一橋慶喜(よしのぶ)や松平慶永(よしなが)ら旧一橋派大名が政権を握り,参勤交代制度の緩和や200余年ぶりの将軍上洛が決定されたが,軍制改革は将軍直属の陸軍の一部が実現するにとどまった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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