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触頭(ふれがしら)

触は為政者の法令などを世間に広く布告する意。町組が発達した室町時代の京都では,奉行などの命令を枝町に伝える親町の上京13組を触頭と称した。また江戸時代,寺社奉行のもとに属して幕命を各寺院に下達し,寺院の訴願を幕府に上申した仲介機関をいう。おもに江戸の有力寺院が任命され,曹洞宗・臨済宗では僧録,浄土真宗では輪番,浄土宗では役者などといった。地方には触頭の命を藩内寺院に伝達する小触頭があった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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