1. 用語
  2. 日本史 -ふ-
  3. 古市古墳群(ふるいちこふんぐん)

古市古墳群(ふるいちこふんぐん)

誉田(こんだ)古墳群とも。大阪府藤井寺市・羽曳野(はびきの)市の東西5km,南北4kmに広がる古墳中期の大古墳群。羽曳野丘陵から北方の大阪平野にむかって樹枝状にのびた台地上に数列をなして分布する。前方後円墳28基,方墳25基,円墳26基など約100基からなる。誉田御廟山(ごびょうやま)古墳をはじめ,津堂城山(つどうしろやま)古墳・仲津山古墳・市ノ山古墳・岡ミサンザイ古墳などの大王陵級の古墳が含まれ,河内王権説の有力な根拠とされる。前方後円墳には長持形石棺を埋葬主体とする例があり,中小の古墳中には甲冑・刀剣・鏃(やじり)・農工具など大量の鉄製品を埋納し,朝鮮半島・中国との交流を示す副葬品をもつものもある。古墳群の北半は5世紀前半頃まで,南半は6世紀前半頃まで営まれたとみられる。国史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう