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振売(ふりうり)

中世~近世に天秤棒に商品をさげて売り歩いた商い,またその商人。商品を頭上にのせて売り歩く桂女(かつらめ)・大原女(おはらめ)などの女性商人も振売の一種。塩・魚・檜物など扱う商品の大半が店売のものと重複したため,しばしば店売商人との間に訴訟がおきた。振売商人の多くは農村居住者で,新座・里座などとよばれる独自の座を結成していた。近世には連雀(れんじゃく)・棒手振(ぼてふり)などともよばれ,農村部に日用品を供給した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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