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フランシスコ会(フランシスコかい)

イタリアのアッシジのフランシスコにより1209年設立されたカトリック托鉢修道会。日本には1593年(文禄2)本会士バウティスタがルソン使節として渡来,京都に布教を開始したことに始まる。87年(天正15)にバテレン追放令が出されたなかで公然と布教活動を始めたため,96年(慶長元)サン・フェリペ号事件を契機に二十六聖人の殉教を引きおこした。また,それまでキリシタンの日本布教を独占していたイエズス会との間に紛争が続いた。1613年の伊達政宗による慶長遣欧使節派遣も,本会の画策であった。きびしい弾圧のなかで38年(寛永15)全滅。1907年(明治40)布教再開。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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