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ブラジル

南アメリカ東部を占める国。漢字表記は伯剌西爾。略称は伯国。1500年ポルトガル人カブラルが発見してから入植が始まり,ポルトガル領となる。1822年独立を宣言して立憲君主国となったが,89年革命で共和国となった。日本との関係は,95年(明治28)通商航海条約を結び,以後日本移民最大の移住先となる。1908年コーヒー農園契約移民781人がサンパウロ州に移住し,昭和初期には年間2万人をこえた。太平洋戦争で国交を断絶して宣戦布告。戦後は日系人の間で勝組・負組の対立などがおこった。51年(昭和26)サンフランシスコ講和条約で国交回復し,農業・技術移民も再開された。かつてはコーヒーとアマゾンの国のイメージであったが,現在は南アメリカ最大の工業国。日本の貿易・投資なども南アメリカ中1位。正式国名はブラジル連邦共和国。首都ブラジリア。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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