仏足石(ぶっそくせき)
仏の三十二相の一つ,足下千輻輪相(そっかせんぷくりんそう)(仏足文。足の裏に表れる輪宝などの文様)を石に刻んだもの。無仏像時代のインドに起源をもつ。日本では黄文本実(きぶみのほんじつ)が唐から請来した図様にもとづく,753年(天平勝宝5)の薬師寺仏足石が現存最古の遺例。なお仏足文は彫刻や絵画にもしばしば表され(薬師寺金堂薬師如来像・法華寺阿弥陀如来画像など),中世には生身信仰にもとづいて通常拝することのできない立像の足裏に表された例もある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう