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Evfimii Vasilievich Putyatin(プチャーチン)

生没 1804.11.7~83.10.16 ロシアの海軍将校・政治家。1822年海軍兵学校を卒業。3年間の世界周航演習後,海軍士官として数々の武勲をたて,40年代以降はおもに外交官として活躍。52年通商開始と国境確定のため日本にむけ出発,53年(嘉永6)長崎に来航した。クリミア戦争勃発により優勢なイギリス艦隊と交戦状態にあった困難な状況下で,55年2月(安政元年12月)下田で日露通好条約を締結した。アロー戦争処理のため中国に派遣され天津(てんしん)条約(1858)を結ぶが,その前後長崎に赴いて日露追加条約(1857)と日露修好通商条約(1858)を締結。帰国後海軍大将となり,文部大臣・国務顧問官を務めた。誠実な人柄や日本の国法を重んじる態度は幕府の役人にも好印象を残した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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