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二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)

栃木県日光市山内に鎮座。本社(新宮)のほか,中禅寺湖畔の中宮祠(ちゅうぐうし),男体山(二荒山)山頂の奥宮などからなる。旧国幣中社。式内社二荒山神社の比定については,宇都宮市の二荒山(ふたあらやま)神社との間に論争がある。祭神は二荒山神。山岳信仰を起源とし,767年(神護景雲元)勝道が本社を山麓に創建,のち山上に奥院を建立という。神仏習合後,修験道の中心地となる。1613年(慶長18)天海が日光山貫主となり,17年(元和3)東照宮が遷座すると,当社も幕府の保護をうけ再興,社殿が修造された。1871年(明治4)神仏分離令により,二荒山神社・輪王寺・東照宮に分離。例祭は4月17日。社宝の大太刀(銘備前長船倫光)と小太刀(銘来(らい)国俊)は国宝。建造物・「後撰集」など重文。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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