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蕪村(ぶそん)

生没 1716~83.12.25 江戸中期の俳人。本姓谷口氏,のち与謝氏。摂津国東成郡毛馬村生れという。1738年(元文3)夜半亭巴人(はじん)の歳旦帖に宰鳥号で初入集。44年(延享元)宇都宮ではじめて歳旦帖を編む。51年(宝暦元)秋京都に住むが,画業のため丹後国宮津・与謝地方や讃岐国に転住。70年(明和7)には夜半亭2世を継承。翌年歳旦帖「明和辛卯春」を刊行。77年(安永6)「春風馬堤曲」「澱河歌(でんかのうた)」を収録する春興帖「夜半楽」や,亡母追善の「新花つみ」を編述。83年(天明3)暁台(きょうたい)主催の芭蕉百回忌追遠興行を後援,同年冬京都で没した。大雅との競作「十便十宜図(じゅうべんじゅうぎず)」(国宝)をなすなど南画の大成者としても著名。句集「蕪村句集」「蕪村遺稿」。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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