襖(ふすま)
引違いの建具の一つ。木で骨を組んで,両側から紙または布を何重にも張ったもの。細い木の縁を回し,引手をつける。平安時代の住宅で,屋内の間仕切り装置として成立したもので,その後,間仕切り建具の最も一般的なものとして広く普及した。当初はたんに障子と称したが,明障子(あかりしょうじ)が発明され使われると,紛らわしさをさけるために襖障子・唐紙(からかみ)障子・襖とよぶようになった。表の紙や絹には唐紙など装飾的なものを使ったり,絵を描いたりした。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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