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婦人参政権運動(ふじんさんせいけんうんどう)

女性の政治的権利の獲得運動。狭義には女性みずからの選挙権獲得運動をいう。婦選運動とも略称。明治前期の自由民権運動期には植木枝盛(えもり)が婦人参政権を主張,岸田俊子や福田英子(ひでこ)が女権拡張運動を行ったが,女性は地方と国政の選挙から排除された。1890年(明治23)の集会及政社法,1900年の治安警察法により政治活動も禁止された。平民社の今井歌子らは治安警察法改正運動に着手,ついで新婦人協会が請願運動を進め,22年(大正11)結社権を除く女性の政治活動の自由を獲得した。24年には婦選獲得同盟が結成されて運動が本格化。30年(昭和5)婦人公民権法案が衆議院で可決されるが,翌年貴族院で否決。第2次大戦直後に市川房枝が婦選運動を再開,GHQの指示もあって46年の総選挙で婦人参政権がはじめて行使された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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