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藤原頼長(ふじわらのよりなが)

生没 1120.5.-~56.7.14 宇治左大臣とも。平安後期の公卿。関白忠実の次男。母は藤原盛実の女。23歳年長の異母兄忠通の子となるが,もっぱら実父忠実の後援で昇進を重ね,忠通と対立した。権中納言・権大納言をへて,1136年(保延2)内大臣,49年(久安5)左大臣。50年には忠通にかわって氏長者となり,翌年内覧の宣旨をこうむる。政務に厳格で周囲からおそれられて「悪左府(あくさふ)」の異名をとり,55年(久寿2)の後白河天皇の即位を境に鳥羽法皇からも冷遇されて孤立。56年(保元元)の鳥羽死去を機に,崇徳(すとく)上皇とともに挙兵したが,敗死(保元の乱)。経書に通じ,合理的精神の持ち主として知られる。日記「台記(たいき)」。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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