藤原師輔(ふじわらのもろすけ)
生没 908~960.5.4 平安中期の公卿。九条殿・坊城大臣とも。関白忠平の次男。母は源能有(よしあり)の女。931年(承平元)蔵人頭(くろうどのとう),935年参議,942年(天慶5)大納言。947年(天暦元)右大臣となる。955年正二位。女の安子(あんし)は村上天皇の中宮となり,冷泉(れいぜい)・円融両天皇を生んだ。子の伊尹(これただ)・兼通・兼家は摂関につき,以後師輔の家系が摂関の地位を占めた。有職(ゆうそく)故実の九条流の祖。著書「九条年中行事」「九条殿遺誡(ゆいかい)」,日記「九暦(きゅうれき)」。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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