生没年不詳。平安中期の官人。経臣の子。986年(寛和2)尾張守。988年(永延2)11月,定例の出挙(すいこ)以外に多額の正税を加徴して不当な息利を得たこと,法外に租穀を加徴して非法の官物を責めとったこと,また京から下向するたびに不善の輩をひきつれて濫行に及んだことなど,31カ条にわたる悪政を郡司・百姓らに訴えられた。翌年尾張守を解任されたが,その後も他国の国守に任じられ,従四位下まで昇叙した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう
この記事が気に入ったらいいね!しよう