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藤原武智麻呂(ふじわらのむちまろ)

生没 680~737.7.25 奈良前期の公卿。不比等(ふひと)の長男。母は蘇我連子(むらじこ)の女娼子。南家の祖。内舎人(うどねり)として出身し,705年(慶雲2)従五位下に叙され,大学頭・近江守・式部卿などを歴任。721年(養老5)正三位に昇り中納言となる。皇太子傅(ふ)として首(おびと)皇子(聖武天皇)の教育にあたる。長屋王の変に際し,王を糾問。変後に大納言に昇り,右大臣に至る。737年(天平9)正一位左大臣となった直後に天然痘にかかり没した。延慶(えんけい)撰上の伝記「武智麿伝」(「藤氏家伝」下巻)がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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