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藤原道長(ふじわらのみちなが)

生没 966~1027.12.4 平安中期の貴族。兼家の子。兄に道隆・道兼,姉に詮子,子に頼通らがいる。980年(天元3)従五位下。986年(寛和2)一条朝になり父兼家が実権を握ると蔵人・左少将,翌年従三位。権中納言・権大納言と進み,995年(長徳元)兄道隆・道兼の死去により,甥伊周(これちか)を退けて内覧・右大臣・氏長者となって実権を握る。翌年左大臣・正二位。女の中宮彰子(しょうし)は後一条・後朱雀を生み道長の外戚化に貢献。1011年(寛弘8)三条朝になると,女の中宮妍子(けんし)に親王が生まれず,天皇と確執が生じた。16年(長和5)後一条朝となり摂政になるが,翌年摂政を子頼通に譲って従一位太政大臣。18年(寛仁2)女の威子(いし)を後一条中宮として一家3后を実現し,「この世をば我が世とぞ思ふ」と謳った。翌年出家し,法名行観(のち行覚)となる。この年准三宮。法成(ほうじょう)寺を建立。御堂関白と称され,日記「御堂関白記」(国宝)は自筆原本で伝わる。「大鏡」「栄花物語」は彼の栄華を描く。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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