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藤原利仁(ふじわらのとしひと)

生没年不詳。平安中期の武将。民部卿藤原時長の子。母は越前の人秦豊国の女。越前国敦賀の豪族有仁の女婿となった。911年(延喜11)上野介となり,以後上総介・武蔵守など坂東諸国の国司を歴任。この間915年に下野で群盗を鎮圧した(「鞍馬蓋寺縁起」)。鎮守府将軍を勤めるなど平安時代の代表的な武人として伝説化され,多くの説話が残る。五位の男に芋粥を食べさせようと,京から敦賀の館へ連れ帰った話(「今昔物語集」)は有名。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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