生没年不詳。平安後期の宮廷絵師。1147年(久安3)藤原忠実七十の賀の蒔絵硯筥(まきえすずりばこ)の絵様を,54年(久寿元)には鳥羽金剛心院の扉絵を描いた。四天王寺の鳥羽院御影(みえい)は74年(承安4)時で「故隆能画」と記されており(「吉記」),没年の下限が知られる。かつて「源氏物語絵巻」の作者とされていたが確証はない。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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