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藤原定家(ふじわらのさだいえ)

生没 1162~1241.8.20 「ていか」とも。鎌倉前・中期の歌人。父は俊成。母は美福門院加賀。京極中納言と称される。1233年(天福元)出家,法名明静。20歳頃父の教えに従って本格的に詠作を始め,九条良経らのもと新風和歌を開拓。「正治初度百首」では後鳥羽上皇から高く評価され,院歌壇の中心的歌人として活躍。「新古今集」撰者の1人。20年(承久2)後鳥羽上皇の怒りをうけ閉門,そのまま承久の乱を迎えた。35年(嘉禎元)「新勅撰集」を単独撰進。晩年は古典研究,書写校勘(こうかん)に努め,多くの功績を残す。自撰家集「拾遺愚草」,著書「近代秀歌」「詠歌大概」「顕注密勘」,日記「明月記」。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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