藤原伊周(ふじわらのこれちか)
生没 974~1010.1.28 儀同三司(ぎどうさんし)とも。平安中期の貴族。父は関白道隆,妹は一条天皇の皇后定子。985年(寛和元)従五位下。990年(正暦元)父道隆が実権を握ると,若くして参議・権中納言・権大納言・正三位と累進し,994年には内大臣となり,中関白(なかのかんぱく)家の盛期を迎える。父の病で内覧宣旨をうけるが,没後叔父道長との権力争いに敗れ,996年(長徳2)には大宰権帥に左遷。翌年京に戻りのち准大臣・正二位となるが,発言力はなかった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう