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藤原家隆(ふじわらのいえたか)

生没 1158~1237.4.9 名は「かりゅう」とも。壬生二品(みぶのにほん)とも。鎌倉前・中期の歌人。父は光隆。母は藤原実兼の女。従二位宮内卿。和歌を藤原俊成に学ぶ。1186年(文治2)西行勧進の「二見浦百首」を詠み,以後「六百番歌合」などに参加,藤原定家らとともに歌壇に新風を吹きこんだ。「正治初度百首」に参加し,後鳥羽院歌壇の有力歌人として活躍。「新古今集」の撰者の1人。つづく順徳天皇歌壇では指導者的立場で活動した。承久の乱後は隠岐国の後鳥羽上皇と連絡を絶やさず,「遠島御歌合」には自詠を送っている。晩年まで旺盛な作歌活動をつづけた。家集「壬二集(みにしゅう)」は藤原基家編の他撰家集。「千載集」以下の勅撰集に入集。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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