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伏見城(ふしみじょう)

桃山城とも。京都市伏見区にあった織豊期の平山城。大坂城と並ぶ豊臣政権の拠点。1592年(文禄元)豊臣秀吉が伏見の指月(しげつ)に築城を開始。96年(慶長元)文禄の役の講和使節を迎える直前に地震で倒壊した。その後,北東の木幡(こはた)山に再築。秀吉の死後は徳川家康が入り,関ケ原の戦では西軍に攻撃され落城。戦後家康により再建され,家康はここで将軍宣下をうけた。1623年(元和9)廃城。伏見は京と奈良を結ぶ大和街道が通り,宇治川・淀川を通じ大坂に連絡する交通の要衝である。秀吉の伏見築城と前後して,京の聚楽第(じゅらくてい)や淀川の押さえである淀城の解体が行われており,これらの機能を伏見へ一元化する意図がうかがえる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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