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分限帳(ぶげんちょう)

「ぶんげんちょう」とも。戦国大名などが作成した,家臣の軍役高など役高を記した帳簿。戦国~江戸初期に作られたものには,成田家分限帳のように家臣の名と役高のみを書くものと,里見家分限帳のように家臣の所領も記すものがある。家臣団の状況を伝える史料だが,現存のものには後世の作も多い。江戸時代には幕府や諸藩で家臣の役職や役高を示した帳簿として何度も作成された。幕府では正徳期の御家人分限帳が著名。諸藩に多く残り,職制や家臣団の全貌を知ることができる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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