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武家造(ぶけづくり)

貴族住宅の形式である寝殿造に対して,中世の武家住宅の形式を武家造とよぶことがあった。かつて近世の武家住宅の形式である書院造の成立過程を説明するにあたって,武家には寝殿造とは別の住宅形式があるに違いないという思いこみから,武家造の概念がつくられた。その後の研究によって書院造も寝殿造から発展して形成されたことが明らかになり,中世の武家住宅も寝殿造の系譜を引くものであることがはっきりしてきた。今日では武家造という住宅形式の概念は認められていない。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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