浮世草子。6巻。井原西鶴(さいかく)作。1688年(元禄元)刊。おもに中国の説話を再構成し,武家社会の義理をテーマとした短編26話からなる。「男色大鑑」「武道伝来記」に続いて,武家社会における武士道の美を描こうとした作品で,衆道(男色)・結婚・敵討・克己・恥・堪忍など,多様な局面から義理をとらえるが,説話的興味にながれた章も多く,町人物に比べて高い評価は得ていない。「定本西鶴全集」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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