福田赳夫内閣(ふくだたけおないかく)
自民党の福田赳夫を首班とする内閣(1976.12.24~78.12.7)。佐藤長期政権後の自民党内は,派閥対立のため力強い指導力がうまれなかった。この内閣も例外ではなく,地味な首相の人柄のせいか,世論の内閣支持率も低かった。内政面では,石油危機後の不況対策や貿易摩擦の対応などに苦心したが,外交面では福田ドクトリンとよばれる東南アジア政策三原則を打ち出し,日中平和友好条約を締結した。また海洋二法(領海法と200カイリ漁業水域法)を制定し,新海洋法時代への適応にも苦心した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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