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副葬品(ふくそうひん)

死者にそえて墓に埋めたものの総称。死者の属した時代や地域・社会・階級,あるいは死者の属する集団の文化的伝統などを敏感に反映する。「文字の無いところ,墓が歴史を物語る」というのはこの故である。縄文時代は装身具や呪術的なものがおもに副葬され,弥生時代には青銅武器や鏡など,死者の社会的地位を誇示するものがみられる。古墳前期には鏡・鉄製武器や石製品などが多数副葬され,死者が隔絶した地位にあったことを示す墓がある。古墳後期には土器や馬具など日常品が多くなる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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