中世,備前国にあった市場。現在の岡山市東区一日市(ひといち)・瀬戸内市長船(おさふね)町。東西に山陽道が通り南北に吉井川が流れる水陸交通の要衝で,早くから市が開かれた。「一遍上人絵伝」には,この市で一遍一行が3人の武士と対峙する場面の周囲に,布・米・魚・備前壺などを売る掘立柱の店や吉井川をゆく小舟など,市のようすが詳細に描かれる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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