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吹屋(ふきや)

(1)床屋(とこや)とも。近世鉱山における製錬所,また製錬業者。(2)大坂の銅精錬業者,またその精錬所(吹所(ふきしょ))。銅はすべて大坂へ廻送され南蛮吹技術をもつ銅吹屋仲間が精錬・鋳造して大半を長崎から輸出した。銅吹屋仲間の有力者は銅山を稼行し,銅座設置以前は輸出にたずさわり,幕末まで幕府の銅統制策を担った。銅精錬の際に生じるからみ(かす)や付着銅を集めて再精錬する業者を剥吹屋(はげふきや)という。(3)金座・銀座の貨幣鋳造所。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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