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吹抜屋台(ふきぬきやたい)

屋根や天井を取り除いて,高い視点からのぞきこんだように室内の情景を描く画面構成法。物語の絵画化が盛んとなった平安時代に工夫されたと推定される。この手法の最も古い例は,「聖徳太子伝絵」(1069年,法隆寺絵殿)の太子産養の儀式の場面にみられる。「源氏物語絵巻」のような,室内の出来事を描かなければならない王朝つくり物語の画面に広く用いられた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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