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不堪佃田(ふかんでんでん)

荒廃田・荒田とも。律令制下,自然災害や耕作者の逃亡などで耕作不能となった田。毎年国司が太政官にその田積を申請して認可をうけたが,平安時代には申告面積が実態を大幅に上回るようになった。政府は防止策として各国内の輸租田(ゆそでん)の10分の1までを「例不堪」として公認し,これをこえるものは「過分不堪」として太政官に申請して裁定をきくこととした。しかし10世紀半ばには有名無実化する。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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