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武鑑(ぶかん)

江戸時代に民間の書肆が営利のために刊行した大名・幕府役人の名鑑。寛永末年頃に発刊された「紋尽」とそれに続く「江戸鑑」を経由して,1685年(貞享2)の「本朝武鑑」にはじめて武鑑の名前が冠された。1708年(宝永5)刊行の山口屋権兵衛版「一統武鑑」で体裁がほぼ整備された。4冊ものの構成は巻1に10万石以上(10万石格を含む)の大名,巻2に1万石以上10万石未満の大名,巻3に幕府の役人付,巻4に西丸の役人付と諸家隠居方。以後,改訂を加えながら,1869年(明治2)の出雲寺万次郎版「万世武鑑」まで継続刊行された。「大武鑑」「編年江戸武鑑」「徳川幕府大名旗本役職武鑑」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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