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フォッサマグナ

本州中央部を南北に横断する日本列島で最も顕著な地質構造帯をいう。ラテン語でフォッサは「溝」,マグナは「大きい」の意で,1886年(明治19)ドイツの地質学者E.ナウマンが命名。西縁は糸魚川(いといがわ)-静岡構造線で限られる。東縁は富士山をはじめとする第四紀の火山におおわれてはっきりしないが,ほぼ関東山地の西縁にあたる。その形成はジュラ期の前半にまでさかのぼり,第三紀にかけて発達した。第四紀にも地殻変動は著しく,構造帯西側の北,南アルプスの急激な隆起をもたらした。八ケ岳付近で狭まって,北部と南部にわけられる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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