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伴信友(ばんのぶとも)

生没 1773.2.25~1846.10.14 江戸後期の国学者。父は若狭国小浜藩士山岸惟智。通称鋭五郎,のち州五郎,号は特(ことい)・事負。平田篤胤・香川景樹・橘守部と並ぶ天保四大人の1人。同藩士伴信当の養子となり江戸に転居。1801年(享和元)本居宣長没後の門人となって本居大平の指導をうけた。その学風は精緻・周到で慎重な点が特色。考証史学の面で頭角を現し,同門としてはじめ緊密な関係にあり,のちに断交した平田篤胤とは対照的であった。終生,史料の探索と諸書の校訂に従事し,300巻に及ぶ著書は諸方面にわたるが,とくに「日本書紀」後世改刪(かいさん)説や「長等の山風」における大友皇子即位説は有名。著書「比古婆衣(ひこばえ)」「神名帳考証」。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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