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鑁阿寺(ばんなじ)

栃木県足利市家富町にある真言宗大日派の総本山。金剛山仁王院法華坊と号す。1196年(建久7)足利義兼(よしかね)(法名鑁阿,同名の高野僧とは別人)が伊豆走湯山の理真上人朗安を開山として建立した持仏堂に始まり,寺域は父義康の居館跡。義兼の子義氏が寺観を整えた。堀の外縁部に12の支院を配置し,門前町が形成された。南北朝期以降は将軍家・関東公方家となった足利氏の氏寺として大いに栄えた。後北条氏の戦乱で一時荒廃したが,江戸時代には醍醐寺無量寿院の末寺として朱印地60石,徳川将軍家の保護をうけた。境内は足利氏宅跡として国史跡。本堂は国宝。「鑁阿寺文書」・鐘楼などは重文。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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