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番水(ばんすい)

灌漑用水の分配方法の一つ。灌漑用水が不足する時期や恒常的に不足する地域では,灌漑地域を分割して,時間を区切ってブロックごとに順番に給水し循環させる方法をとった。鎌倉時代以降の惣郷組織形成以後,村落を単位とする番水体系が作られ,村内では身分階層や耕地の位置に応じた番水の順番が形成される。村落間では領主の統制をうけながら,井組・用悪水組合・普請組合などの管理・維持機構によって,番水の体系が慣行として形づくられた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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