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蕃藷考(ばんしょこう)

「蕃薯考」とも。江戸中期の農書。青木昆陽(こんよう)著。救荒食料としての甘藷(サツマイモ)の効用を説いた書で,大岡忠相(ただすけ)の推挙を得て1733年(享保18)将軍徳川吉宗に呈上されたとされるが原本は不明。吉宗の命でこの書を簡略化し「薩摩芋功能書并作り様の伝」として35年刊行。種芋とともに諸国に配布し,甘藷栽培の普及に大きく貢献した。松岡恕庵の「蕃藷録」との重複部分を削除した同名異書「蕃藷考」も同年著した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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