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蛮社の獄(ばんしゃのごく)

1839年(天保10)江戸でおきた政治疑獄事件。目付鳥居耀蔵(ようぞう)の告発によって渡辺崋山(かざん)・高野長英(ちょうえい)・小関三英(さんえい)ら西洋事情研究者の仲間「蛮学社中」が弾圧された。幕府儒官林述斎の次男である鳥居は,幕臣が崋山らのもとに出入りすることに危機感を覚え,同年,江戸湾岸の巡見を終えた代官江川太郎左衛門英竜(ひでたつ)が,崋山に復命書の別冊として西洋事情書の執筆を依頼したことを探知。同書の上呈を阻止するため,配下の小人目付小笠原貢蔵に探索を命じ,小笠原の報告に脚色を加え老中水野忠邦に上申。崋山・長英は逮捕され,審理中に押収された「慎機論」「西洋事情答書」によって崋山は国元蟄居,長英は「戊戌(ぼじゅつ)夢物語」著述により永牢に処された。三英は逮捕前に自殺した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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