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万国公法(ばんこくこうほう)

幕末~明治初期の日本と中国で使われた国際法の別称。1865年(慶応元)幕府の開成所が「万国公法」を翻刻し,この呼称は日本でも広く普及した。万国公法は当時,儒教でいう「天地の公道」に相当する自然法と理解され,弱小国の外交を支える国際的拘束力を期待された。なお国際法の語は,73年(明治6)の箕作麟祥(みつくりりんしょう)による別書の翻訳書名から広まり,81年には東京大学の学科目の名称に採用された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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