長歌の後に添えられた1首または数首の歌。長歌の主題を反復してまとめるもの,長歌の内容を補足するもの,長歌の内容を新しく展開させるものなどがある。上代歌謡には存在せず「万葉集」に始まるが,「万葉集」中,旋頭歌(せどうか)一例を除いてほかはすべて短歌形式に限られる。「万葉集」の長歌265首中220首は反歌をもち,45首は添えられていない。反歌様式の成立については諸説あるが,漢詩の反辞を擬したものとするのが穏当である。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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