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ハル・ノート

1941年(昭和16)11月26日,日米交渉最終段階にアメリカ国務長官ハルが示した対日回答。中国本土からの全面撤退,重慶政府以外の政府の否認,三国同盟の否認など,きびしい要求を含んでいた。日本の暫定協定案(乙案)への回答であったために日本側はこれを事実上の最後通牒とみた。米側にも「乙案」に近い暫定協定案があったが,アメリカの対日参戦を期待する蒋介石の強硬な反対論と,蒋の説得に応じて反対に転じたイギリスのチャーチル首相の働きかけによって,アメリカはハル・ノートを発した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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