Townsend Harris(ハリス)
生没 1804.10.4~78.2.25 アメリカの外交官。ニューヨークの商人出身。中国・東南アジアで貿易に従事したのち,1854年寧波(ニンポー)領事。ただしみずからは赴任しなかった。55年下田駐在の初代米国総領事に任命され,通商条約締結の全権を委任された。56年(安政3)シャム(タイ)で通商条約を締結したのち下田に来航,玉泉寺に総領事館を開いた。57年下田条約締結。同年,江戸に上り将軍徳川家定に大統領の親書を上呈。老中堀田正睦(まさよし)に通商の急務を説いて通商条約の交渉に入った。58年他国に先駆けて日米修好通商条約の調印に成功。59年初代駐日公使となり,江戸麻布善福寺に公使館を設けた。外国外交団中の最古参として幕府の信頼を得た。1862年(文久2)に帰国。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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