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林羅山(はやしらざん)

生没 1583.8.-~1657.1.23 江戸初期の儒学者。名は忠・信勝,字は子信,通称は又三郎・道春。羅山・夕顔巷と号す。文敏は私諡。京都生れ。建仁寺で禅学を学び,1604年(慶長9)藤原惺窩(せいか)に師事。惺窩のすすめで徳川家康に謁見して以後4代の将軍に仕え,幕府の文書行政に携わる。30年(寛永7)徳川家光から上野忍岡の地を寄進され,学寮を建設。林家の幕府学政への参与の道を開く。朱子学を基調とするが理気説などに朱子との差違がみられる。神儒合一の理当心地神道を唱え,キリスト教批判も激烈。博学を本領とし,将軍や幕閣からの諮問への応答や,文書の起草・編纂などをおもな任とした。武家諸法度,「寛永諸家系図伝」,朝鮮使節への国書の起草はその代表。「羅山先生文集」がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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