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浜口雄幸内閣(はまぐちおさちないかく)

浜口雄幸を首班とする民政党内閣(1929.7.2~31.4.14)。井上準之助蔵相を中心に緊縮政策を実行して,金輸出解禁を実現した。第17回総選挙で勝利を収めたが,昭和恐慌のなかで緊縮政策を継続し,不況を深刻化させた。幣原(しではら)喜重郎外相は対中国協調外交を進めたが,軍部・右翼から軟弱外交と批判された。また政府は軍部の反対を抑えてロンドン海軍条約に調印したが,これが統帥権干犯(かんぱん)問題をひきおこし,浜口首相は右翼青年に狙撃されて重傷を負った。政府は幣原外相を臨時首相代理として第59議会に臨んだが,労働組合法などの重要法案は審議未了に終わった。議会終了後,首相の病状悪化によって総辞職した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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