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塙保己一(はなわほきいち)

生没 1746.5.5~1821.9.12 江戸後期の国学者。父は武蔵国児玉郡保木野(ほきの)村の豪農荻野宇兵衛。通称は寅之助などをへて保己一,号は温故堂など。7歳で失明し,雨富須賀一(すがいち)に音曲・鍼医術を,萩原宗固(そうこ)・川島貴林(たかしげ)・山岡浚明(まつあけ)に歌文・神道・律令を学んだ。賀茂真淵にも短期間師事。1779年(安永8)に「群書類従」の編纂に着手し,41年後に全670冊の刊行を完了。この間,「大日本史」の校正にも参加,93年(寛政5)には和学講談所を設立。六国史以後の史料を集めた「史料」の編纂により,のちの「大日本史料」の先駆的業績も残した。その堅実な考証は近代史学につながるものと評される。1821年(文政4)総検校。ほかに編纂書は「武家名目抄」「鶏林拾葉」。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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